キジログ@愛

キジちゃんがその隠しきれないバード愛について語るブログ

人材不足と零細企業の実情

我が雉ノ宮商会(有)がクッソ零細すぎるせいで雑用からなにから様々な仕事が全部私に降りかかってくるのですが、今日は弊社の求人に応募してきた方の面接をしました。

面接に訪れたのは私より歳が一回り上で、小柄でひょろっとした感じの気弱そうな人でした。履歴書を見ると(零細企業への応募にはよくあるのですが)この方は以前勤めていた複数の会社をいずれも数年で辞めていました。

職務経歴書には「様々な経験を積み(略)更なるステップアップの為(略)転職をいたしました」みたいな事がそれっぽく書いてあります。正直これもよく見る文句です。適当な地域にある適当な仕事を探していてたまたまうちの会社が引っかかった、というのが恐らくは実際のところでしょう。

というのも弊社の仕事って客観的に見て別に面白くもなさそうだし実際にやってみても特に面白くは無いですからね。町にある小さな商店に業務用の小物を売るようなお仕事です。「御社の取扱アイテムに大変興味があり」とか「お客様に夢と希望を(略)」とか「人の役に立(略)」って事はほぼない、むしろ無くなっても誰も困らない、そんな会社だし業界です。

自分にとって適当な仕事を探す事は何も悪い事ではありませんし、応募するからには書類なりなんなりでやる気を伝えるのは至極当然です。むしろ書類の時点でやる気の感じられない人なら真っ先に不採用になるでしょう。ですので、この方に対し否定的な感想は浮かびませんでしたが、しかし会社というのは人を入れるだけでそれなりな費用が発生するわけですから、すぐ辞められたらどうしようという財政的な心配だけはどうしても払拭できません。

大きな物で言うとまずは営業車を買わなければならないし、他にもPC、携帯、社会保険料、その他もろもろ、これらの物品やら保険を実際に金を払って整備しなければなりません。仮に入社して早々「やっぱ仕事が合わないので辞めます」なんて事になるとこれらの費用は回収出来ないどころか借金となってその後の会社の経営に重くのしかかるのです。

私は会社の事に関して(なぜか)いろいろやらされているので、なんだかんだ経営者側の立場でも物事を考慮せねばならず、ゆえに会社の状況に関しどうしてもこの手の不安が常に付きまとってしまいます。(それに下手打ったら私の給料が減らされるんですよ。怖いわ。)

数年前に別の営業所へ雇い入れた人は、仕事が出来ないだけならまだしも、会社の監視の目が行き届かないのを良い事に陰でこそこそサボりまくっていて営業所全体の仕事が進まずとても困っているのだと、営業所のパートタイマーの事務員さんからこっそりと聞きました。これはちゃんと管理してない会社も悪いんですけど、だからといって「辞めろ」と簡単に首を切る事ができないのもまた零細企業の実情です。なにせ、人がいないのです。

人材不足と言われる昨今、世の中は売り手市場ですから我々労働者からすれば誠に結構なことなですし、逆に会社からしてもこんな情勢にも関わらず弊社みたいな零細企業の求人に応募して貰えるなんて大変喜ばしい事でしょう。ただ私は、今日面接をしたこの人に、経営の厳しい会社として持てる結構な大きさの物を賭けていいのか分からず不安なのです。

部下がいた頃に思い知りましたが、人に指示を出して思い通りに動いてもらうのは本当に大変です。この人を入れたらどうせ私が教育係になるのでしょう。嫌だなー、ほんと嫌だなー。マジどうすっかなー。と、今日はそんな心のモヤモヤを文字にしたかっただけです。がんばろう。それではまた。